日本地質学発祥の地 ジオパーク秩父 〜地質と伝統と大地の恵み〜

秩父ジオキッズ
 
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「ジオパーク」ってなに?どんなところなの?

「ジオパーク」は、大地に親しみ、大地の成り立ちを知り、人と地球のこれからの関係を考える「ジオツーリズム」を楽しむ場所です。そこでは、基調で美しい地質や地形などの自然遺産を保全するとともに、ジオツーリズムを通じて地球科学の普及や環境教育などを行い、さらにこれらの遺産を観光資源に活用して地域社会の活性化を目指します。

 

「世界遺産」とどうちがうの?

「ジオパーク」は、ユネスコが支援する世界ジオパークネットワークが推進するもので、ヨーロッパで始まり、現在、ヨーロッパと中国を中心に19カ国63地域が世界ジオパークに認定されています。世界遺産では条約に基づいて保全・保護が重要視されるのに対し、ジオパークでは保全と活用(地域の振興)、すなわち、ジオツーリズムなどの地域の人々の活動が重要視される点が異なります。

 

どこにあるの?

日本国内では、2008年5月に認定機関である「日本ジオパーク委員会」が発足し、2008年12月に、アポイ岳、洞爺湖有珠山、糸魚川、南アルプス(中央構造線)、山陰海岸、室戸、島原半島の7地域が日本ジオパークに認定されました。2009年8月には、洞爺湖有珠山、糸魚川、島原半島の3地域が世界ジオパークに認定され、10月には、恐竜渓谷ふくい勝山、隠岐、阿蘇、天草御所浦の4地域が新たに日本ジオパークに認定されました。

 

秩父はどうなの?

”日本地質学発祥の地”といわれる秩父地域には、ジオツーリズムを楽しめる魅力的な場所がたくさんあります。ツーリストの受け皿となるジオパークを整備し、秩父の自然や歴史・文化の素晴らしさを誇りを持って伝えることができれば、来訪者も一段と増え、秩父地域の活性化につながることでしょう。

  • 虎岩
    虎岩(長瀞町)
  • 埼玉県立自然の博物館
    埼玉県立自然の博物館(長瀞町)
  • ようばけ
    ようばけ(小鹿野町)
 

「学ぶ」が楽しい! ジオパーク秩父 校外学習

日本地質学発祥の地、多種多様な資源を持つ秩父地域でジオパーク秩父を学ぼう!!
ジオ(地球)に親しみ、ジオを学ぶ旅、ジオツーリズムを楽しむ場所がジオパークです。
山や川をよく見て、その成り立ちとしくみに気付き、生態系や人間生活との関わりを現地で学びましょう。

ジオパークチラシはこちら

宿泊施設のご案内

遠足・校外学習・宿泊学習にも対応しております。長い年月をかけジオが育んだ秩父ならではの自然や歴史・文化の素晴らしさを考え、親しみ、「大地の守人」となってください。

埼玉県立大滝げんきプラザ
住所:埼玉県秩父市大滝5944-2
TEL:0494-55-0014 FAX:0494-55-0063
URL:http://www.genki.spec.ed.jp/ootaki/

吉田元気村 住所:埼玉県秩父市上吉田4942-1
TEL:0494-78-1000 FAX:0494-78-1505
URL:http://www.ryusei.biz/facility/genki01.html

埼玉県青少年野外活動センター
住所:埼玉県秩父市山田4386
TEL:0494-24-1463 FAX:0494-24-6887
URL:http://yakatu.shopro.co.jp/

秩父ミューズパーク スポーツの森コテージ
住所:埼玉県秩父市久那637-2
TEL:0494-22-8111 FAX:0494-22-8693
URL:http://yakatu.shopro.co.jp/

国民宿舎「両神荘」
住所:埼玉県秩父郡小鹿野町両神小森707
TEL:0494-79-1221
URL:http://www.ryokamiso-saitama.jp/

埼玉県立長瀞げんきプラザ
住所:埼玉県秩父郡長瀞町大字井戸367−1
TEL:0494-66-0177 FAX:0494-66-0106
URL:http://nagatoro-genki.com/

いこいの村ヘリテイジ美の山
住所:埼玉県秩父郡皆野町皆野3415
TEL:0494-62-4355
URL:http://yakatu.shopro.co.jp/

 

秩父トリビア

―荒川のなまえの由来は?

かつての荒川は、大雨のときにはたびたび洪水をおこし、災害をもたらしてきました。そのようすを、むかしの人が「荒ぶる(あばれ)川」と言ったことから、荒川とよばれるようになりました。


―大むかし、ちちぶは海だった!?

地層を調べると、秩父はなんと海の中にあったんだったそうです。秩父盆地の川沿いからは、クジラや魚、貝、カニなどの化石が見つかっています。武甲山の山頂からも貝の化石が見つかっています。


―クマタカって知ってる?

クマタカは絶滅の恐れがある、貴重な鳥です。浦山ダム周辺では2年連続で繁殖(卵を産み、育てる)に成功ししました。


―絹織物の起源は奈良時代?

秩父銘仙は、知々夫彦命(ちちぶひこのみこと)が秩父地方の人々に国づくりとして養蚕や機織を教えたのが始まりといわれています。秩父夜まつりにもその織物は使われています。


―若返った「秩父古生層」

1887(明治20)年,東京大学の卒業論文で大塚専一により「秩父古生層」が命名されました。これが,1889(明治22)年,原田豊吉の論文で一般に広まり,日本列島の古生層の総称になりました。また,「秩父古生層」がつくられた海底の沈み込む凹みとして,1941(昭和16)年に,小林貞一が「秩父地向斜」を提唱しました。こうして,1970 年代までは,高校地学の教科書に「秩父古生層」「秩父地向斜」が太字で載せられていました。

ところが、1938(昭和13)年,藤本治義は、長瀞でジュラ紀(約2 億年前〜 1.3 億年前)の放散虫化石を発見したと報告しました。

さらに、1963(昭和38)年,新潟県青海や足尾山地の「秩父古生層」から中生代三畳紀(約2.5 億年前〜約2 億年前)をしめす,正体不明の微化石コノドントが発見され,1972(昭和47)年には,武甲山でも三畳紀のコノドントが発見されました。1983 年,原始的な脊索動物(コノドント動物)の口の中に6種11 個のコノドントが配列したものが発見され,コノドントの正体は原始的な脊索動物(コノドント動物)の器管だったことが分かりました。

1970 年以降になると,岩石をフッ酸で溶かして,放散虫を取り出す技法が導入されて,それまで化石が出ないとされていた泥岩やチャートから多くの放散虫化石が発見されました。その結果、「秩父古生層」の大部分が中生代ジュラ紀だったということが分かり、「秩父中・古生層」、「秩父層群」、「秩父帯の地層」などと呼ばれるようになりました。

1978(昭和53)年,武甲山山頂付近で三畳紀の貝化石が発見され,いよいよ「秩父古生層」の時代を改めざるを得なくなりました。


―米どころ、蒔田・太田

上流を切断され浅い河川の流域では、水が利用しやすく田が広がる。「嫁にいくなら太田か蒔田」と言われ、米どころである。日本で始めて帝王切開手術を行った伊古田純道や森鴎外の「舞姫」のモデルと言われる武島務を生んだ土地。お田植え祭り・高札場・内田家住宅・長屋門のある家等も、米との関わりを感じる。


―秩父銘仙、水不足の段丘面

明治の地図をみると大野原・影森は水不足で畑が広がる。桑を植え生糸を作ることが人々の生業となった。生糸の相場は秩父の人々の生活に大きく影響し、その暴落は秩父事件の大きな要因となった。赤平川をはさんで太田と吉田、その暮らしも米と生糸(安定と変動)と大きく異なっていた。


―盆地特有の気候「逆転層」と山の中腹の集落

太田の北の山に桜ヶ谷の集落がある。ここは新第三系と秩父帯の境界で破風山(626.5m)の南斜面、盆地内より200mほど高い。冬の底冷えする朝、盆地の中は霜でも桜ヶ谷は一足早く太陽が当たる。前日の暖かい空気が上層に残る(逆転層)。炭焼きの煙も上に昇らず横にたなびく。桜ヶ谷では、ミカンや桃などの柑橘類や植物が生育している。


―盆地特有の気候「空凍み」とつるし柿

南に2千メートル級の山、北は低い。"空凍み(からっちみ)"は冬寒く乾燥している盆地の気候をあらわす言葉。「つるし柿」は寒く乾燥した空気の中で作られる秩父の特産物。盆地の外で試みた人がいるが、カビが生え崩れてしまった。


―険しい地形ゆえに残され自然

奥秩父の山には寒冷気候を語るシラビソ・コメツガ・ブナ・ミズナラ・モミ・ツガ・カバノキやカエデ類が多い。林間にはフクジュソウ・ザゼンソウなどもみられ、ニホンカモシカ(特別天然記念物)・ツキノワグマ・チチブイワナなど多くの動物(絶滅危惧種)が生息している。


―産業遺産

大滝の秩父鉱山とそれを運び出した索道、絹織物を生み出した工場・染色、時代の花形であった産業を語る建物や職業が消えていく。次世代に伝えていきたい秩父の産業遺産である。