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藤六の海底地すべり跡
藤六の海底地すべり跡

若御子わかみこ断層洞だんそうどうジオサイト 9

<ruby>若御子<rp>(</rp><rt>わかみこ</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>断層洞<rp>(</rp><rt>だんそうどう</rt><rp>)</rp></ruby>

基本はコレ!

秩父盆地と南側の奥秩父山地との境界をなす断層「日野断層」の一部。 断層がずれて岩石が砕けたところが水によって洗い流されてできた洞窟。これを「断層洞」という。
断層がずれた際に擦り合わされて磨かれた「鏡肌(かがみはだ)」という箇所があり、線状のすり傷が見られる。 断層面が直接観察できる場所は珍しい。
鏡肌

 秩父市荒川上田野(かみたの)の、しだれ桜で有名な清雲寺の隣に若御子神社があります。その境内から急な山道を10分ほど登っていくと、「若御子断層洞」という洞窟があります。(中は立ち入り禁止です)

 入口から懐中電灯で照らすと、断層洞の開口部のすぐ正面の岩壁に、テカテカした「断層鏡肌」を観察できます。断層鏡肌は、断層がずれたときに、両側の岩石が擦り合わされて磨かれたもので、表面には線状のすり傷(条線)があります。洞窟はこの断層面に沿って延びています。

 この断層洞は、秩父帯の硬い岩石(チャートなど)が断層の動きによって砕かれてもろくなったところ(断層破砕帯)が、水の流れによって侵食されてできた空洞であると考えられます。1975年の洞窟調査報告書によると、左奥には深さ13mの縦穴があり、両壁には断層面が露出していました。縦穴の底には4~6mの深い池(プール)があり、断層で砕かれた「断層角礫(だんそうかくれき)」の堆積物が見られたそうで、断層洞の特徴をよく表しています。

 この断層は秩父盆地と南側の奥秩父山地との境界をなす断層「日野断層」の一部です。若御子断層洞の他にも大小いくつかの断層洞があります。これらは、「若御子断層洞及び断層群」として埼玉県指定天然記念物になっています。

こちらも行ってみよう!

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若御子断層洞の近くには、清雲寺、札所29番長泉院、昌福寺などのシダレザクラの名所が複数あります。
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アクセス
電車・・・秩父鉄道「武州中川駅」から徒歩約15分
バス・・・西武鉄道「西武秩父駅」または秩父鉄道「秩父駅」から西武観光バス「花見の里ゆき」循環バスの「札所二十九番入口」下車徒歩15分
ナビ入力住所・・・秩父市荒川上田野698(若御子神社)
駐車場
なし(付近の民間駐車場等をご利用下さい。)
リンク
若御子断層洞及び断層群(秩父市公式WEBサイト内)
近くのサイト・拠点施設
10:安谷川マンガン採掘抗11:明ヶ指みょうがさすのたまご水と大カツラ山里自然館(道の駅あらかわ)
関連ジオストーリー
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ストリートビュー

地図

G09_若御子断層洞

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