長瀞の岩畳の対岸の断崖絶壁は「秩父赤壁」と呼ばれていますが、その上部に明治時代に開削された旧道が通っています。
江戸時代、当地は通行の難所で井戸破崩(はぐれ:崩れやすく危険な場所)と言われていました。当時はさらに山道を登っており、人や馬がよく落ちたため、明治14(1881)年から2年の歳月をかけて開削されました。岩肌には当時の発破の跡が刻まれています。
この道は現在、遊歩道「長瀞自然の道」となっています。対岸には岩畳を見ることができますが、遊歩道から数m先は断崖絶壁になるため、十分注意が必要です。